青色可視光励起型低濃度過酸化水素ラジカル殺菌技術を応用した次世代義歯洗浄器開発
Project/Area Number |
22592141
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Prosthetic dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅野 太郎 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30302160)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2011: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | ラジカル殺菌 / 過酸化水素 / ヒドロキシルラジカル / 義歯洗浄器 / 可視光LED / ラジカル殺菌技術 / 低濃度過酸化水素 / 温度 |
Research Abstract |
われわれはこれまで、日常臨床で用いられるオキシドール(1M;3%)よりも低濃度の過酸化水素に、可視光領域の波長(405nm)のLEDを照射することで、効率的にヒドロキシルラジカル(HO・)を発生させ殺菌を行うという新しい義歯洗浄器を試作し検討を行ってきた. 義歯をこの洗浄器で洗浄する際、HO・は強力な酸化剤であるため、金属や床用レジンといった歯科材料を腐食させるという懸念がある。本年度は、過酸化水素の光分解によって生じるHO・が歯科用金属に及ぼす腐食作用を評価した。金属試料は、12%金銀パラジウム合金、チタン、コバルトクロム合金、ステンレス鋼を用いた。放射照度115mW/cm^2のLEDを光源とし、過酸化水素濃度は1Mとし、金属試料を37℃条件下1週間浸漬し、ICP(誘導結合プラズマ発光分光分析)装置を用いて各元素の溶出イオン量を計測した。その結果、どの歯科用金属においても、1M過酸化水素の光分解によるHO・生成系の腐食作用は、光を照射しない過酸化水素に1週間浸漬した場合よりも低いという結果が得られた。すなわち、本殺菌法を義歯洗浄に応用することの歯科用金属に対する安全性は示された。 また、今回、義歯洗浄器自体の改良も行った。義歯を浴槽に入れて洗浄する場合、洗浄液や浴槽も汚染される可能性が高い。したがって、以前試作した放射照度110mW/cm^2のLEDを搭載した洗浄器の改良を行った。浴槽の大きさを大きくし、上下の義歯を同時に洗浄できるようにした。義歯は過酸化水素が入ったプラスチックパックに入れて洗浄し、汚染した洗浄液が浴槽につかない設計とした。
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Report
(2 results)
Research Products
(34 results)
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[Presentation] ヒドロキシルラジカルが骨治癒に及ぼす影響2011
Author(s)
菅野太郎, Luiz Meirelles, 中村圭祐, 猪飼紘代, Johansson Carina, Stig Karlsson, 佐々木啓一, 河野雅弘, 庭野吉己
Organizer
第64回日本酸化ストレス学会学術集会
Place of Presentation
ルスツ(北海道)
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