高周波応用を目指した新規プレート状軟磁性金属ナノ粒子の開発
Project/Area Number |
22655066
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Inorganic industrial materials
|
Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
B Jeyadevan 滋賀県立大学, 工学研究科, 教授 (80261593)
|
Project Period (FY) |
2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | ポリオールプロセス / 合金粒子 / FeCo / 電波吸収体 / アンテナ材料 / 板状粒子 / FeNi / サブミクロンサイズ |
Research Abstract |
本研究では、GHz帯高周波材料の応用を目指し、板状FeCo合金粒子の合成、及び磁気特性の評価を行った。板状FeCo合金粒子は、ポリオール法を用いて板状FeCo粒子前駆体粒を合成し、それを還元雰囲気で熱処理することによって得た。以下に本研究で明らかになったことを示す。 (1)ポリオール法を用いて板状FeCo前駆体粒子の合成に成功した。前駆体粒子を水素雰囲気中で熱処理することにより、ミクロサイズの六角板状を保持したまま板状FeCo合金粒子の合成に成功した。板状FeCo合金粒子の磁気特性を評価したところ、バルクのFeCoと同様の飽不磁化の値を示した。 (2)高周波領域で応用化するためにはサブミクロンサイズの粒子が必要不可欠である。このため、次に板状FeCo前駆体の粒子系をサブミクロンオーダーに減少させる目的で、OH-イオンの濃度やポリオール溶媒の種類、そして添加剤の影響について検討し、核生成剤としてマグネタイトナノ粒子を添加した場合では、厚さ約200nmの板状粒子が作製できた。 (3)マグネタイトナノ粒子を添加して作製した板状Fe_<77>Co_<23>前駆体を水素雰囲気中で焼成して高周波特性を評価したところ、MHz帯からGHz帯にかけて吸収が観測された。しかし、飽和磁化の高いFe_<77>Co_<23>粒子透磁率値が4.2で低かったです。したがって、組成の異なる板状Fe_<50>Co_<50>粒子を作製できれば、透磁率の向上が可能と考えられる。
|
Report
(1 results)
Research Products
(10 results)