実質組織内の微量癌細胞の検出のための末梢血循環腫瘍細胞検出システムの応用
Project/Area Number |
22659254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
野守 裕明 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90146613)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥3,440,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 胸部外科学 / 呼吸器外科 / 呼吸器外科学 |
Research Abstract |
目的は末梢血液中循環癌細胞(CTC)を検出するために開発されたセルサーチシステムを用いて、生検組織やリンパ節などの実質組織内の微小癌細胞を検出する方法を確立することであり、今回は3年目の研究申請となる。同システムは本来CTCを検出するために開発され、7.5mLの血液(1×10^<5~7>Cells)中1個の癌細胞を検出できる。その方法を簡単に述べると、多くの血球成分から腫瘍細胞を分離するために、上皮細胞接着分子であるEpCAMに対する抗体を結合された磁性粒子(フェルロード)により血球成分から特異的に上皮細胞を分離・抽出し、さらに分離された上皮細胞に蛍光標識したサイトケラチン抗体をさせると共に、蛍光性のDNA染色物質DAPIで細胞核を染色する方法である。我々は実質組織内の微小癌細胞を検出するために、実質組織をsingle cell suspensionにして組織内の微量癌細胞を同システムにて検出することを研究の目的とした。その結果、脾細胞:腫瘍細胞の割合が1×10^9:1においても、脾細胞中の癌細胞の検出が可能であった。しかしその後肺を用いて判ってきたことであるが、癌細胞が無い正常肺にもEpCAMおよびサイトケラチンに反応する細胞、すなわち偽陽性があることが判った。そこで新たにCEAの抗体をシステムに加えて、正常肺組織中の癌細胞の検出を行った。その結果、CEAを加えると偽陽性が消失したため、CEAとサイトケラチンの組み合わせによる癌細胞検出は肺組織において有用であることが判った。今後、マウスの脾細胞と培養細胞株を脾細胞:癌細胞[1×10^9~1×105個:1]の割合で混在させ、各々の癌細胞混在率における感度と特異度を調べ、癌細胞の検出限界を明らかにする。その後、CEAおよびサイトケラチンと反応する培養細胞株を用いたマウスの肺転移実験モデルにおいて、肺組織内の微小癌細胞の検出を行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)