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ポリフェノールが腸管上皮モデルにおける高分子透過性に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 22780113
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Food science
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

望月 鉄之祐  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 農学特定研究員 (30568241)

Project Period (FY) 2010 – 2011
Project Status Completed (Fiscal Year 2011)
Budget Amount *help
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords腸管上皮細胞 / ストレス / ポリフェノール / レスベラトロール / タイトジャンクション / 細胞間隙透過 / トランスサイトーシス / 高分子透過 / シグナル伝達
Research Abstract

腸管における過度の炎症性ストレスや酸化ストレスは腸管上皮のバリア機能に障害を引き起こし、高分子等の物質の透過を増大させ得る。食品由来ポリフェノールには抗炎症性、抗酸化性を有するものが多く、赤ワイン等に含まれるレスベラトロールもその一つである。実際にレスベラトロールは、炎症性、酸化性ストレスによるバリア機能の障害を防ぐことが報告されている。しかしながらレスベラトロール自体の腸管上皮のバリア機能への直接的な影響はほとんど知られていない。そこで、腸管上皮モデル細胞を用いたin vitroにおける高分子透過の評価系を構築し、これにより評価を行った。その結果、意外なことにレスベラトロールを単独で細胞に作用させると高分子透過が増加した。一般的に高分子は腸管上皮細胞層をトランスサイトーシスにより透過するが、細胞間隙をも透過し得る。トランスサイトーシスに関しては、レスベラトロールによる高分子透過の増大が、トランスサイトーシス阻害剤により抑制されたこと、カベオラ依存性エンドサイトーシスに関与するカベオリン1のタンパク質発現がレスベラトロールにより上昇したことからその関与が示唆された。細胞間隙透過については、レスベラトロールが腸上皮の経上皮電気抵抗を低下させ、細胞間隙透過を律速的に支配する細胞間接着装置であるタイトジャンクション関連タンパク質(クローディン1、4、ZO-1)の発現を低下させることを見出した。この現象の意義については、過剰な炎症性、酸化性ストレスに曝され、損傷を受けている腸管上皮の部位においては、レスベラトロールはそれらのストレスを除去することで回復を促す。しかし、正常な状態の腸管上皮に対しては、有害な物質を吸収するリスクはあるものの、積極的に有用な物質の透過・吸収を促進させることに寄与するという働きを持っているのではないかと考察した。この成果に関して学術論文にまとめるべく準備を進めているところである。

Report

(2 results)
  • 2011 Annual Research Report
  • 2010 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 腸管上皮細胞におけるレスベラトロールによる高分子透過促進機構の解析2010

    • Author(s)
      望月鉄之祐
    • Organizer
      日本フードファクター学会
    • Place of Presentation
      仙台
    • Year and Date
      2010-10-04
    • Related Report
      2010 Annual Research Report

URL: 

Published: 2010-08-23   Modified: 2016-04-21  

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