Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
本研究は、歯髄特異的蛋白質マーカーを同定することを目的として、歯髄形質を規定する歯髄特異的蛋白質を解析する。昨年度は歯髄幹細胞を脱分化させ、脱分化前後の細胞のプロテオミクスによる比較により歯髄特異的マーカーを得る予定であったが、脱分化の制御が困難であった。よって、本年度は、イヌ同一個体から幹/前駆細胞画分として歯髄・骨髄・脂肪CD31^-SP細胞を分取し、タンパク質可溶液をそれぞれ回収し、二次元電気泳動(等電点電気泳動およびSD-PAGE)を行い、蛍光染色後、歯髄に特異的に発現しているスポットを解析した。その結果、三者に共通して見られるスポットが434個(97.1%)であり、歯髄にのみ発現するスポットが3個存在した。さらに、その3個のスポットを切り出し、トリプシン処理後、脱塩、acetonitrile中で溶出し、Zip-Tip μC18で濃縮し、得られたペプチドをnano-LC/MSにてペプチド断片の質量を測定し、得られた結果をデータベースを用いPMF法により蛋白質を同定した。しかしながら、tropomyosin 3 isoform 2 isoform 5やgamma-enteric smooth muscle isoform 1 precursorなどの、特に歯髄に特異的とは考えにくい蛋白質が同定された。イヌは同一個体の細胞が同時に得られやすいが、データベースの充実に問題があることが判明した。よって、現在、ブタを用いた同様の実験を実施中である。
All 2011 2010
All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (4 results)
Tissue Eng Part
Volume: 17 Issue: 15-16 Pages: 1911-1920
10.1089/ten.tea.2010.0615
Tissue Eng.Part A.
Volume: Mar.18