難治性神経疾患におけるシェディング調節因子の意義の解明
Project/Area Number |
22800037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大野 美紀子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (10583198)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥3,146,000 (Direct Cost: ¥2,420,000、Indirect Cost: ¥726,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,508,000 (Direct Cost: ¥1,160,000、Indirect Cost: ¥348,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,638,000 (Direct Cost: ¥1,260,000、Indirect Cost: ¥378,000)
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Keywords | 多発性硬化症 / 脱髄 / アルツハイマー病 / 細胞外ドメインシェディング / アミロイドβ(Aβ) |
Research Abstract |
シェディング活性化因子ナルディライジン(NRDc)の多発性硬化症、アルツハイマー病におけるNRDcの病態生理学的意義の解明 多発性硬化症モデルマウスを用いた解析:脳特異的NRDcトランスジェニックマウス(NRDc-Tg)と、野生型、NRDcヘテロ接合体(NRDc+/-)を用いて、脱髄・髄鞘再形成実験(Cuprizone含有食投与)を行い、脱髄・髄鞘再形成におけるNRDcの意義を検討した。Cuprizone投与後6週間目(脱髄期)におけるNRDc-Tgの脳梁では、野生型と比較して脱髄が強く起こり、再髄鞘期においては髄鞘形成が早く起こるという結果を得た。現在NRDc-Tgにおける脱髄悪化のメカニズムと、再髄鞘形成促進のメカニズムについてDNAアレイを用いて検討している。 また、NRDc-Tgとアルツハイマー病モデルマウス、NRDc+/-とアルツハイマー病モデルマウスとを交配し、Aβ沈着を検討した。NRDcが過剰に発現する(NRDc-Tg^*APP-Tg)と、大脳皮質におけるAβの沈着が減少していることを発見した。またNRDcが半分のヘテロマウスとの交配でも(NRDc+/-^*APP-Tg)、同部位でのAβ沈着が減少していたことから、NRDcはそれぞれ異なったメカニズムでAβ沈着に関与している可能性があると考え、現在分子メカニズムを解析中である。
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Report
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Research Products
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