歯根膜幹細胞に特異的に発現する新規細胞表面抗原マーカーおよび増殖因子の同定
Project/Area Number |
22890135
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
和田 尚久 Kyushu University, 大学病院, 助教 (60380466)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,938,000 (Direct Cost: ¥2,260,000、Indirect Cost: ¥678,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,391,000 (Direct Cost: ¥1,070,000、Indirect Cost: ¥321,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,547,000 (Direct Cost: ¥1,190,000、Indirect Cost: ¥357,000)
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Keywords | 歯根膜 / 幹細胞 |
Research Abstract |
本研究では、多分化能を有する歯根膜細胞クローンと分化能の著しく低い歯根膜細胞クローンにおける遺伝子発現の差を解析したマイクロアレイデータを検討した結果、semaphorin 3A (Sema3A)およびpunctin (ADAMTSL1)が歯根膜幹細胞機能維持に重要な役割を有していることが示唆された。in vitroにて歯根膜細胞はSema3Aおよびその受容体であるneuropillin-1 (NRP-1)を発現しており、特に未分化な特徴を有する歯根膜細胞クローンである1-11および1-17にてその発現量が高かった。1-11および1-17を用いた石灰化誘導アッセイにおいては分化が進むにつれてSema3Aの発現が減少し、また歯根膜細胞分化誘導に関与する機能を有するTGF-beta刺激によってもその発現が減少した。また、in vivoにてマウス歯胚発生過程でのSema3Aの発現を免疫組織化学的に検討したところ、胎生14.0および15.5日齢の第一臼歯歯胚においてのみ、歯小嚢細胞にその発現が認められた。以上のことから、Sema3Aは未分化な歯根膜細胞に重要な機能を有していることが示唆された。 また、ADAMTSL1もin vitroにて1-11および1-17においてその発現が高く、in vivoにてマウス歯根膜組織に限局してその発現が認められた。また、1-11および1-17を用いた石灰化誘導アッセイにおいては分化が進むにつれてADAMTSL1の発現が減少したことから、歯根膜組織の維持に重要な役割を担っていることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)