新規安定同位体ラベル法を用いた高分子量創薬ターゲット蛋白質の構造機能解析法の開発
Project/Area Number |
22890246
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
竹内 恒 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 研究員 (20581284)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥3,146,000 (Direct Cost: ¥2,420,000、Indirect Cost: ¥726,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,508,000 (Direct Cost: ¥1,160,000、Indirect Cost: ¥348,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,638,000 (Direct Cost: ¥1,260,000、Indirect Cost: ¥378,000)
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Keywords | 核磁気共鳴法 / 安定同立体標識 / 連鎖帰属 / ピルビン酸 / ^<13>C-^<12>C交互標識 |
Research Abstract |
^<13>C標識に用いられるグルコースに替わりアミノ酸前駆体である2-^<13>Cピルビン酸を用いた"^<13>C-^<12>C交互標識法"と、^<13>Cα-^<13>Cα間を直接相関付ける□CACA-TOCSY"を組み合わせた新たな水素核3重共鳴測定法:hnCA-TOCSY-caNH(以下大文字が化学シフト相関を得る核種、小文字が磁化の移動にのみ用いる核種とする)を開発した。本手法は、一般的に主鎖帰属に用いられるHNCA実験と同様にC^α核の化学シフトを利用して連鎖帰属を行うものであるが、各HN(i)につきCa(i-1)に対してのみ連鎖帰属情報が含まれるHNCA実験に比べ、hnCA-TOCSY-caNH実験ではCa(i-2),Ca(i-1),Ca(i+1)と3組の連鎖帰属情報が含まれることから、シグナルの縮重が激しい高分子量蛋白質の帰属において有効な手法となる。またCa(i-2)、Ca(i+1)への連鎖相関は、他の手法で得ることのできないユニークな帰属情報であり本手法の独創性は高いと考える。 これと同時にhNca-TOCS-caNH,Hnca-TOCSY-caNHを開発し、HN(i)に対しi-2からi+2の窒素核あるいは水素核同士を直接相関付ける測定法の確立も行った。本測定は従来法であるhNcacoNH実験,hNcaNH実験などと比較してより多くの連鎖相関を含んでおり、他の手法で得ることのできないユニークな連鎖相関を与える点で上述のhnCA-TOCSY-caNHと同様に重要な測定法になると考られる。 さらに上述の本手法をより高分子量の高分子量蛋白質へ適用できるようにするためにはさらに高度な重水素化が必要であると考え、ピルビン酸の3位メチルプロトンを重水素化する新たな手法を確立した。
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Report
(1 results)
Research Products
(13 results)