高密度の形状記憶合金アクチュエータアレイによる生物の動きの表現の研究
Project/Area Number |
22919017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅱ-B(情報系)
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Research Institution | アンダーデザイン |
Principal Investigator |
中安 翌 アンダーデザイン, 自営業 (10579783)
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Project Period (FY) |
2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥570,000 (Direct Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2010: ¥570,000 (Direct Cost: ¥570,000)
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Keywords | 形状記憶合金 / アクチュエータ / 実体型ディスプレイ |
Research Abstract |
■研究目的 本研究は、独自に開発した形状記憶合金アクチュエータを高密度に配置し、多数のアクチュエータの動きの集合による生物の動き「ざわめき、うごめき」の表現を研究するものである。既存のディスプレイ装置にはない生物的な表現を利用して訴求力の高いディスプレイ装置を実現することを目的としている。 ■研究方法 本研究では、形状記憶合金を用いて3軸方向へ駆動するアクチュエータ、形状記憶合金の熱を制御するための電子回路、制御用ソフトウェアを開発する。そしてプロトタイプとして、これらを組み合わせた実体型ディスプレイ装置を製作する。 ■研究成果 特注のシリコンチューブと形状記憶合金線材を用いて3軸方向駆動可能なアクチュエータを開発した。駆動系となる3つの形状記憶合金にそれぞれ独立した電圧を与えて、電圧の変化を調整することでアクチュエータの周方向に360度回転する動きを実現することができた。これにより、複雑な動きを単純な機構によって制御することを可能にした。このアクチュエータの制御技術については特許出願を行い、その審査請求を行った。また、制御用電子回路とソフトウェアの開発を行い、プロトタイプとなる実体型ディスプレイ装置「plant」と「Tentacles」を開発した。「plant」は、鑑賞者の手に反応して葉がざわめく。「Tentacles」は、イソギンチャクの触手のように鑑賞者の手に反応して触手がうごめく。「plant」と「Tentacles」では予算の関係で小規模のディスプレイ装置となったが、今後はさらにサイズの大きな装置を開発し、解像度を高くして文字情報や図形が提示可能な装置を開発したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)