タンパク質翻訳後修飾解析のための部位特異的モノクローナル抗体の作製
Project/Area Number |
22930027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎医学
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
成相 裕子 島根大学, 医学部, 技術職員
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Project Period (FY) |
2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥570,000 (Direct Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2010: ¥570,000 (Direct Cost: ¥570,000)
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Keywords | モノクローナル抗体 / SUMO化 / 翻訳後修飾 |
Research Abstract |
研究目的 タンパク質には、リン酸化、糖鎖付加、脂質付加、メチル化、アセチル化などばかりではなく、ユビキチンやSUMO (Small Ubiquitin-related Modifier)のようなポリペプチド付加による翻訳後修飾も存在し、タンパク質分解、DNA修復、シグナル伝達などの生命現象にかかわることが明らかになってきている。本研究では、ポリペプチドによるタンパク質翻訳後修飾を認識するマウスモノクローナル抗体の作製を目的とした。 研究方法 斉藤らが開発した大腸菌内SUMO化発現システムを用いて抗原を精製後、マウスに免疫し、常法により細胞融合を行った。HAT選択培地により選択培養後、培養上清を用いてSUMO-1、標的タンパク質およびSUMO-1化された標的タンパク質の3種類のELISA法により初期スクリーニングを行った。その後、イムノブロット法、免疫沈降法により、特異的なハイブリドーマの選別を行い、さらに限界希釈法によりクローン化した。 研究成果 SUMO化部位を同定した色素性乾皮症の原因遺伝子であるXPC (xeroderma pigmentosum group C-complementing protein)タンパク質を標的タンパク質として、SUMO化XPCのみを特異的に認識するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを2株得た。SUMO化タンパク質の部位特異的SUMO化状態を認識できるマウスモノクローナル抗体の作製は、SUMO化タンパク質の機能解析のため熱望されている。今回作製したSUMO化状態を認識できるマウスモノクローナル抗体は、ポリペプチドによるタンパク質翻訳後修飾に関する部位特異的翻訳後修飾の機能解析ツールとして使用可能である。今後さらなる検討が必要である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)