| Project/Area Number |
22H00001
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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| Allocation Type | Single-year Grants |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Medium-sized Section 1:Philosophy, art, and related fields
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| Research Institution | Rissho University (2025) The University of Tokyo (2022-2024) |
Principal Investigator |
蓑輪 顕量 立正大学, 仏教学部, 教授 (30261134)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 隆嗣 こども教育宝仙大学, こども教育学部, 教授 (00322975)
柳 幹康 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (10779284)
今水 寛 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (30395123)
山部 能宜 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40222377)
余 新星 花園大学, 文学部, 准教授 (40982921)
浅井 智久 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報通信総合研究所, 主任研究員 (50712014)
越川 房子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80234748)
佐久間 秀範 筑波大学, 人文社会系(名誉教授), 名誉教授 (90225839)
熊野 宏昭 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90280875)
藤野 正寛 立命館大学, OIC総合研究機構, 教授 (90850743)
一色 大悟 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (20806567)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2025)
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| Budget Amount *help |
¥42,250,000 (Direct Cost: ¥32,500,000、Indirect Cost: ¥9,750,000)
Fiscal Year 2026: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2025: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2024: ¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
Fiscal Year 2023: ¥8,580,000 (Direct Cost: ¥6,600,000、Indirect Cost: ¥1,980,000)
Fiscal Year 2022: ¥14,300,000 (Direct Cost: ¥11,000,000、Indirect Cost: ¥3,300,000)
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| Keywords | 瞑想 / 心一境性 / マインドワンダリング / 心の拡張性 / 心理指標 / 尋 / デフォルトモードネットワーク / 戯論 / EEG / 呼吸変動 / 智慧 / vitarka / vicaara / マインドフルネス特性 / 呼吸瞑想 / EEGダイナミクス解析 / 海馬 / 念処 / 脳活動指標 / 止観 / 随眠 / 止瞑想 / 観瞑想 / ガンマ波 / 系統図 / 非言語的認知 |
| Outline of Research at the Start |
仏教学、心理学、脳科学の協同のもとに、仏教が伝えた止・観の歴史的かつ学派的展開の系統を明らかにし、その相違点と共通点を明らかにする。 次に仏典の記述から修行実践の進展過程を推測しうる特徴を明らかにし、心理学、脳科学で被験者のレベル分けをする際に用いる質問紙を作成する。それらに基づきレベル分けされた被験者に、実際の実験から得られる生理反応、認知機能、脳機能の計測データと、仏典から得られる知見とを比較して、修行者のレベルの明確化に道筋をつける。 更には観察の基本になる呼吸瞑想に関わる生理、心理、神経メカニズムの解明や、「ありのままに見る」ことの困難さ及び言語機能に関する問題点の解決を共同で行う。
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| Outline of Annual Research Achievements |
仏教班では心一境性を妨げる原因を尋に注目して考察を行った。それが散漫になると渇望や誤解などの戯論(妄念)に発展するとされる。禅那と呼ばれる状態に注目し、独特の原理である種子や習気の関係を媒介に戯論の発生との関わりを考察した。また中国禅の実践の中から『十牛図』『牧牛図』に着目し、手綱を引くという表現から妄念から離れていく一境性を考察した。蓑輪は天台の文献とも合わせて瞑想の階梯が心一境性の確立、そして止から観へという段階に整理し、それぞれの段階を推定しうる質問を心理班とともに仮策定した。 脳科学分野では今水がトップダウンとボトムアップの情報処理の観点から考察を進めた。日常ではトップダウンに情報を取捨選択することが必要になるが、感情状態によってバイアスがかかる可能性があり、瞑想の効果をバイアスの補正という観点から解明する可能性を検討した。浅井は独自の解析手法を使うことで、段階的な変化とされる瞑想中でも、ダイナミクスの変化の定量化という視点から、公開の複数のデータセットを対象に検討を重ねた。藤野は安静時と呼吸観察時の呼吸変動パターンの差分と質問紙で測定したマインドフルネス特性の間の相関を検討した。安静時の呼吸変動パターンよりも観察時の呼吸変動パターンの方が大きくなるということは示せた。 心理学分野では越川が瞑想初心者に4週間、身体感覚に注意を向ける、いくつかの異なる音を組み合わせた音刺激から特定の音に注意を向ける、③瞑想を実践しない、という3つのグループにおける行動・感情・認知の変化を追う実験を2クール実施した。熊野は「心の拡張性(反すう・心配)」と関連の深いデフォルトモードネットワークの中核部位である後部帯状回におけるデルタ活動と、体験の回避、過剰同一化、特性不安が0.7前後の高い相関を示すことを明らかにした。また仏教班との共同で瞑想の深化をみるための質問項目を仮に作成した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
三つの領域の共同研究は言葉遣いも異なり、仏教班が用いる用語が他の分野では理解されないということに直面し、同一の事象であることを確認しつつ共通の言葉遣いができるようになるまでに時間はかかった。しかしながら、瞑想の最初の段階がマインドワンダリングが抑制される状態である(仏教では心一境性、三昧と呼ぶ)との理解のもと、考察が進んだ。また最終的な瞑想の最終目標である境地は観の境地でありそれは戯論の生じないところであるが、それは心理学や脳科学では、心の拡張性が静まったものと位置付けられる。この部分を認知神経科学に軸足を置かれる先生が新しい視点を提供してくれた。また心が一つものに向く、心が一つのものを気づく、多数のものを気づくという大きく三つの流れも、後半の二つは大きな区分はないのではないかという視点が提供された。また瞑想の状態を確認する質問も、心理状態を聞くもの、心理傾向を聞くもの、という二つの観点から仮に設定することができた。また3年目の末になってしまったが、考察のための実験を始めることができたので、なお、仏教学が体験的に伝えられた智を文献から考察し、脳科学や心理学の分野の研究者がそれを参考にしながら検証実験を行うという方式が少しずつパターン化しつつあるように思われる。以上の諸点に鑑み、おおむね順調に進展していると言えよう。
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| Strategy for Future Research Activity |
仏教分野では文献資料から瞑想による心の変化を推定しうる指標を探す。心一境性は検討できたので、注意を向けて十分に意識する念処に移行した後に生じる、心の変化や傾向についての記述を探る。すでに大きな音に驚かないという記述は見出したが、それ以外の変化について、初期仏典、瑜伽行派文献、漢訳資料などに探る。次いでそれらを確かめることができる質問の原案を作成する。 脳科学分野からは、今水はトップダウン方式の情報処理という視点から、瞑想がバイアスの補正という形で関与しうるとの仮説のもと検証を進める。浅井は特定の帯域でのダイナミクスの遷移パターンが,特に瞑想者の瞑想時では異なって見える傾向が観察されているため,この違いを定量化する方法を開発する。広帯域と狭帯域(アルファ帯やベータ帯など)のダイナミクスに分けて比較することで状態ダイナミクスの知見と帯域ごとの信号強度の知見の統合を目指す。藤野は引き続き呼吸の観察時における呼吸変動について前年度までの計測結果を吟味する。 心理学分野では越川は仏典から抽出された瞑想実践の深まりに関する記述をもとに新たに作成した質問項目と、越川班がこれまでに実施してきた瞑想の効果に関する実験や調査の結果を基に作成された質問項目を合わせ、瞑想実践による行動・感情・認知の変化の過程を追うための質問紙を作成する。瞑想実践年数の異なる調査者に質問紙を施行して、妥当性と信頼性の検討を通して使用項目の取捨選択を行い、最終版を確定する。 熊野はオーストラリア国立大学の研究者と瞑想者と健常者30名ずつの安静時脳波のデータセットを共有できるので、後部帯状回及びその他の脳部位の電気活動に群間差があるかを検討する。その結果を踏まえて、後部帯状回及び群間差が見いだされた脳部位の活動をニュートラルな方向に変化させるためのswLORETAニューロフィードバックを実施する。
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