Project/Area Number |
22H00231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 23:Architecture, building engineering, and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
海野 聡 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (00568157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 麿充 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00416265)
角田 真弓 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 技術専門職員 (20396758)
李 暉 奈良女子大学, 大和・紀伊半島学研究所, 協力研究員 (30772751)
清水 重敦 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (40321624)
登谷 伸宏 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (40447909)
小柏 典華 芝浦工業大学, 建築学部, 准教授 (40843503)
藤井 恵介 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 名誉教授 (50156816)
金田 章裕 京都府立京都学・歴彩館(京都学推進課), 京都学推進課, 京都学推進研究員 (60093233)
岸 泰子 京都府立大学, 文学部, 教授 (60378817)
新井 重行 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (60396934)
田島 公 京都府立京都学・歴彩館(京都学推進課), 京都学推進課, 京都学特任研究員 (80292796)
加藤 悠希 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (80790815)
藤原 重雄 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (40313192)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥42,120,000 (Direct Cost: ¥32,400,000、Indirect Cost: ¥9,720,000)
Fiscal Year 2024: ¥9,620,000 (Direct Cost: ¥7,400,000、Indirect Cost: ¥2,220,000)
Fiscal Year 2023: ¥8,450,000 (Direct Cost: ¥6,500,000、Indirect Cost: ¥1,950,000)
Fiscal Year 2022: ¥11,180,000 (Direct Cost: ¥8,600,000、Indirect Cost: ¥2,580,000)
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Keywords | 工匠史料 / 中井家文書 / 古代宮殿 / 東アジア / 石窟寺院 / 宮殿 / 中井家 / 建築生産 / 工匠 / 大工道具 / 建築技術 / メンテナンス |
Outline of Research at the Start |
既往の工匠組織を中心とする建築生産について、①計画・積算、②新築とメンテナンスの差異、③設計と意思決定、④現場判断、⑤東アジアにおける工匠史料の位置づけの5つの視点で日本の工匠関連史料の精読・分析、現存建築と指図・絵画の比較、中国清代の工匠関連史料や韓国の儀軌などの建築関連史料の分析・検討により、東アジアの建築生産史の再構築を図る。
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Outline of Annual Research Achievements |
主たる研究対象である京都御大工中井家関連史料(宮内庁書陵部図書寮文庫所蔵)は、主に内裏造営に関する帳簿・図面類からなり、近世の建築生産および宮殿建築の実態を示す貴重な史料である。デジタル化された史料を建築学的視座から検討を加え、これらのデジタル化史料を用いた具体的な研究手法の提示を目指した。 また近世日本における宮殿研究の観点から、安政度の御所造営を帳簿類から検討し、工匠の組織論が中心であった建築生産研究から作事現場レベルでの実証的な研究に展開を目指した。本研究は史料に対する文理融合研究の有効性を実証的に示す取り組みである。 京都御大工中井家関連史料(宮内庁書陵部図書寮文庫所蔵)の安静度内裏(現京都御所)の造営に関する帳簿類や関連する絵図資料などの分析をおこない、下記の研究会や国際研究集会において、研究成果を公開した。 「中井家文書」を購読する研究会を8回(各回3時間程度)開催した。これらの精読の成果を2023年12月9日には京都府立京都学・歴彩館にて、国際研究集会「御所(宮殿)・邸宅造営関係資料の地脈と新天地(4)」を開催し、近世の建築生産システムおよび東アジアの建築図面に関する議論を重ねた。本成果は予稿集として刊行し、公開している。また10日には、近世建築で、妙義庵待庵の調査をおこなった。 このほか東アジアの建築技術の伝播に関する比較検討のため、「古代東アジアにおける建築の表象に関する国際学術会議」を麦積山石窟芸術研究院において、2024年3月9日(土)に開催した。2023 年9月30日(土)に古代宮殿に関するシンポジウムとして、「飛鳥宮の儀礼と空間構成」を橿原考古学研究で開催し、その予稿集を刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、定期的な精読会を開催できている。また当初予定では国内シンポ1回、ミニシンポ1回を予定していたが、国際研究集会を2回、国内シンポ1回を開催することができた点は、想定以上の成果を上げていると評価できる。 また中国における現地調査は現地の状況によりやや遅れているが、11月に韓国における調査をおこなうことができ、新たな成果を獲得している。また中国南方地域の調査も望外に行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
シンポジウムなどの成果発表は、現状、順調に進んでいるため、大きな変更の必要はないが、学生の雇用や撮影費用などの経費が物価や賃金上昇によって、対象を絞る必要に迫らっれている。 懸念であったコロナ禍における中国の現地調査が行えないという課題も解消されつつあり、当研究室に在室する中国人研究者の協力(謝金作業)を加え、日本国内で入手できる中国関連史料の収集に努め、調査準備を進める。状況が改善次第、中国における調査を計画する。 また2023年度と同じく、国際研究集会を開催し、窓を中心テーマとして取り上げ、古代における東アジアの建築技術の伝播および日本建築の特質について明らかにする予定である。
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