Drought adaptation of tropical trees understood from the unique adaptive trait syndromes in Madagascar
Project/Area Number |
22H00424
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 45:Biology at organismal to population levels and anthropology, and related fields
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北島 薫 京都大学, 農学研究科, 教授 (40721379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田金 秀一郎 鹿児島大学, 総合科学域共同学系, 准教授 (10616080)
中村 亮介 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教 (10881443)
EPRON Daniel 京都大学, 農学研究科, 教授 (60844305)
小野田 雄介 京都大学, 農学研究科, 教授 (70578864)
佐藤 宏樹 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (90625302)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥42,640,000 (Direct Cost: ¥32,800,000、Indirect Cost: ¥9,840,000)
Fiscal Year 2024: ¥10,010,000 (Direct Cost: ¥7,700,000、Indirect Cost: ¥2,310,000)
Fiscal Year 2023: ¥9,620,000 (Direct Cost: ¥7,400,000、Indirect Cost: ¥2,220,000)
Fiscal Year 2022: ¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
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Keywords | 熱帯乾燥林 / 乾燥適応 / マダガスカル / 火災耐性 / 樹木種多様性 / 熱帯季節林 / 乾燥適応形質 / 森林動態 / 森林火災 / 樹木多様性 / 生態系生態学 / 樹木群集構成 / フェノロジー / 気候変動適応 / 樹木機能形質 / 生物多様性 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、気候変動下の熱帯林多様性の持続を可能とする政策立案に有益な知見を供することを目指し、マダガスカルの乾燥林樹種の乾燥適応を比較生態学的な手法で調査する。アンカラファンツィカ国立公園 (ANP) の乾燥林を対象に、稚樹から成木までの多様性・分布・成長・生存、および、主要樹種の樹木種の機能形質と水利用戦略、さらに、種子生産と実生更新を調査して、機能形質と森林更新における乾燥適応戦略を評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
マダガスカル北西部の生物多様性保全の核であるアンカラファンツィカ国立公園の季節的乾燥林に申請者らが設置した15-ha 調査区の全てにおいて、胸高直径(DBH)5 cm以上の木本個体4万本の種同定とマッピングを行った結果を英文学術誌に公表した (Fujimoto et al. 2024)。さらに、中央部 6 ha (200 m x 300 m)では、DBH 1 cm から5 cmの合計7万本に及ぶ個体のタグ付けのデータの入力とエラーチェックをほぼ完成させて、統計解析を進めている。また、機能形質の測定としては、各樹種の最大サイズ6個体から葉と枝を採取して、葉面積、葉の厚さ、水分含量などを測定し、また、地上高 1 m の地点での材のサンプルを採取して解剖学的形質(空隙率、道管壁厚、外樹皮の厚さ) を行ない、落葉フェノロジーとの関連を見出した。水の安定同位体を用いた吸水深度の推定と水ポテンシャルにおいて、直立木と木本性ツルの種間に興味深い違いを見出した。また、複数のリモートセンシング手法を組み合わせて、研究対象の原生林は火災を経験せずに進化してきた樹木から構成され、初めての火災が数年おきに繰り返される火災を誘導して、不可逆的な生態系劣化へのレジームシフトを引き起こすことを示した(Percival et al. 2024)。樹種間の火災耐性の評価のため原生林と火災跡地の植生の年変化を記録し、また、地上部はもちろん土壌や根の分布など地下部の生態系の変化も定量的に調査した。さらに、2週間ごとに行っている120の種子トラップによるリターの採取を継続し、花・果実・種子の植物種ごとの仕分けなどを開始し、落葉と繁殖の季節性の定量的評価のデータを蓄積した。また、これらに付随する360の実生更新プロットでの生存成長追跡の第1回の調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際英文学術誌への論文公表などは、当初より速やかに進んでいる一方、7万本に及ぶ胸高直径1-4.99 cm の幹のデータ解析は、エラーチェックに予想より時間がかかっている。後者の結果として、当初今年度中に予定をしていた国際的な森林動態モニタリングネットワーク(ForestGEO)への参画は、2024年度に繰越となった。
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Strategy for Future Research Activity |
多角的に多くの定量的データを取得しているので、これらの国際英文誌への投稿に注力し、また、種同定の確定を含め、小径木のデータの整理を完成させて、胸高直径1cm 以上の全ての幹を対象とする木本群集の種構成の解析、成長生存の再センサスを2025年度中に行うために必要な準備、国際的な森林動態モニタリングネットワーク(ForestGEO)への参画を進める。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)