Budget Amount *help |
¥42,640,000 (Direct Cost: ¥32,800,000、Indirect Cost: ¥9,840,000)
Fiscal Year 2025: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2022: ¥19,630,000 (Direct Cost: ¥15,100,000、Indirect Cost: ¥4,530,000)
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Outline of Research at the Start |
3種の錐体(L,M,S)、杆体、光感受性網膜神経節細胞(メラノプシン細胞)の5つの応答量をそれぞれ独立に制御可能な色刺激の分光分布を簡便に生成するための数学的アルゴリズムを開発・実装し、視野(網膜)全域においてカラーマッチングと色の見え評価の実験を行い、色知覚における杆体とメラノプシン細胞の影響を定量化し、網膜位置と刺激サイズも変数とする5原色の色彩理論を新たに構築する。また中心視では赤系の色に見えるが周辺視では緑系の色に見えてしまう「危険な光」の発生原因について色覚メカニズムの観点から解明し、安全な光の分光強度分布を設計する手法も確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
3種の錐体(L,M,S)、杆体、光感受性網膜神経節細胞(メラノプシン細胞)の5つの応答量に加え、網膜位置と刺激サイズを変数とする5原色の色彩理論を構築することで、明るさ(エネルギー)効率が高くグレアが低い照明光の分光分布設計や5元測色値による異デバイス間の完全な色再現を実現することを目的としている。昨年度に引き続き、中心視における刺激サイズの効果についての追加実験ならびに定式化を進めるとともに、水平方向の偏心度を変えた光刺激を用いてカラーマッチングならびにカラースケーリング実験を実施し、その成果をまずは国内の学会で発表する。周辺視の刺激提示位置を精緻化させるためのアイトラッカーを導入した。また空間的パラメータだけでなく、時間的パラメータの重要性についても検討した。個人の分光視感度を推定する新たな理論と手法についても検討し、論文を執筆中である。また複数プロジェクタを用いた多原色2次元パターン表示装置を開発し、中心視におけるブラックネス(黒)と質感知覚におけるメラノプシン細胞の影響についても実験的に検討した。その際、多原色2次元パターン表示に関する理論や解析方法についても検討し、今後2次元パターンを用いた様々なメラノプシン研究の基盤を構築するとともに、カリフォルニア大学のWerner教授らとの国際共同研究を推進した。さらに、メラノプシン細胞がグレア知覚に与える影響についても解析し、その成果は英文誌に掲載され、照明学会論文賞を受賞した。またグレアに関する他の論文も投稿中である。
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