Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は、停滞している古代アンデス世界観の研究に対し、以下の点から新しい展望を開くことを目的とする。①先行研究に多いインカのエスノヒストリーの一方的援用ではなく、考古学資料の学際的分析に基づき実証的に先インカの世界観を復元することを試みる。②セトルメントパターン研究への応用可能性を示す。③先行研究では乏しかった通時的視点を導入しながら、モノのエージェンシーに焦点を当て、世界観を埋め込んだ神殿や景観の改変が、意図せざる結果として社会変化に結び付いた可能性を示す。本研究は、直近2回の科研費(基盤(C))の成果を総合する形で生まれたものであり、発掘等のフィールドワークは実質的に継続調査となる。