Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
食塩は食物の美味しさを決定する重要な要素である。一方、塩分の過剰摂取は高血圧、腎疾患、胃ガンなどと関連があり、WHOは世界的に見て過剰摂取である食塩の低減が世界中の人々の健康増進に重要であると提言している。我々はごく最近、舌上の味蕾に特異的に発現し、これをノックアウトしたマウスでは、味神経応答が抑制される電位依存性クロライドチャネル(TMC4)を発見した。しかし、塩味の詳細なメカニズムは未だ不明な点が多い。本研究では、塩化物イオンを介した塩味の受容メカニズムの詳細を明らかにし、新規塩味増強物質を獲得して呈味性の優れた減塩食品の創出を目指す。