Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
乳児の熱中症・低体温症や乳幼児突然死症候群の一因は,乳児の体温調節反応が大人のそれとは異なるにもかかわらず,乳児の置かれる温熱環境が,保護者である大人の温度感覚に基づいて決定されることにある.したがって,乳児に適した安全な温熱環境規準の整備が急務であるものの,倫理上,乳児を対象とした温熱環境暴露実験の実施が難しい.ゆえに,乳児の代替となり得る実験装置の開発が望まれている.そこで,乳児の形態と熱産生・放散のみならず,不感蒸散も再現可能な乳児型発汗サーマルマネキン構築の礎となる研究として,本研究では,乳児の不感蒸散を忠実に再現する乳児腹腰部を模擬した局所発汗サーマルマネキンを開発する.