A Study on Articulation Curriculum and its Evaluation Starting from Children's Experiences
Project/Area Number |
22H00990
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
岡花 祈一郎 琉球大学, 教育学部, 准教授 (50512555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 紀幸 神戸女子大学, 文学部, 教授 (10352808)
中西 さやか 佛教大学, 社会福祉学部, 准教授 (40712906)
武内 裕明 弘前大学, 教育学部, 准教授 (50583019)
倉盛 美穂子 日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (90435355)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥15,080,000 (Direct Cost: ¥11,600,000、Indirect Cost: ¥3,480,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 接続期カリキュラム / 子どもの経験 / 評価 / リゾーム型 / リゾーム |
Outline of Research at the Start |
現在、保育・幼児教育の質の向上と小学校教育への円滑な接続について議論が活発化している。しかし、小学校の学びにどう接続するのかという問いの立て方は、ともすれば、これまで質的に異なるとされてきた乳幼児期の学びの在り方そのものを捨象して「できること」に目を向けた性急な接続となる危険性があるだろう。また、保育者・教師側の「育ってほしい姿」を到達目標化してしまい、保育内容が小学校の準備教育になる可能性がある。 そこで、本研究では、①子どもの経験を読み取る枠組みを検討する。その上で、②子どもの学びを次の学びにつなげる接続期カリキュラムを構築し、③接続期カリキュラムに応じた創発的アウトカム評価を提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の問いは、社会が求める資質・能力から逆算しながらカリキュラムを構築・評価をするのではなく、いかにして、子どもを起点とした接続期の教育保育内容とその評価を明らかすることが可能なのかという点にある。 本研究では、この問いに応答すべく、接続期の子どもの経験と学びをいかに評価するのかを明らかにすることを目的とする。特に、ドイツのBildung概念を参照にしながら、想像力、言語的な思考等を手がかりに学びをとらえる枠組みを再検討を行う。また、国際バカロレアやTools and Mildカリキュラムなど創造性、好奇心、共感等の能力を評価する視点を参照にしながら動的な学びの評価の在り方を検討する。 これまで国際バカロレアのPYPカリキュラムを参照しながら実践している幼稚園、小学校を視察しその実践と評価の枠組み等を検討してきた。また、それぞれの地域での幼保小接続期の取組や実践から、子どもを起点とする学びの在り方について明らかにしている。これまでの研究の成果の一部は、日本教育方法学会第58回大会(於山口大学)ラウンドテーブルにて報告された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、国際バカロレア(IB)のPYPプログラムを検討することができた。国内で初めて幼小でPYPの認可を受けた山梨学院幼稚園と山梨学院小学校の実践を視察し検討することができた。共通する学習者像と探究のテーマはありつつ、それぞれの独自性を担保しつつ内容と評価が行われていた。とりわけ、評価枠組みとしては、子どもの経験を丁寧に読み取るナラティブアセスメントと、他方で学習評価も組み込みつつ探究活動を重視する評価の違いは、単に評価方法のみならず教師保育者の子ども観や学習観なども反映されている。これらの評価者の枠組みの検討や子どもの自己評価の検討は今後の課題としてみえてきた点である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、前年度に引き続き、子どもの経験をとらえる枠組みの検討と、幼保小接続期のカリキュラムとその評価のあり方について検討を行う。昨年度、感染症等の理由で渡航できなかったが共同研究者の中西がドイツのBildung概念の実践的展開を視察する予定である。 協働的な研究を進めるために定期的に研究会を開催するとともに、乳幼児教育学会等でラウンドテーブルを企画して研究成果を発信し議論をひらいていきたいと考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)