「高水準の数学的リテラシー」概念下の大学数学教育の実践的展開に関する総合的研究
Project/Area Number |
22H01066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
川添 充 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 教授 (10295735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 洋文 名古屋文理大学, 健康生活学部, 教授 (00183773)
西 誠 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (00189250)
小松川 浩 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (10305956)
高木 悟 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 教授 (50367017)
羽田野 袈裟義 山口大学, その他部局等, 名誉教授 (70112307)
五島 譲司 新潟大学, 教育基盤機構, 准教授 (90360205)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | 数学教育 / 大学数学 / 数学的リテラシー / 数学的モデリング / 大学教育 |
Outline of Research at the Start |
現実世界で数学を活用する力の重要性が高まる中で数学教育への要望も大きく変化してきている.とくに大学数学教育では,非理工系への数学教育の展開,数学的モデル化の思考過程の学びへの転換,学習者中心の教育手法への転換が求められ,教育の対象・内容・方法全ての面での変革を迫られている.本研究では,大学レベルでの現実世界で数学を活用する力の育成を目指した教育実践の展開と普及に向けて,教員の職能開発の方法論の確立,既存の授業に組み込めるオンライン教材やオンライン・コースの開発,認知的・非認知的能力の評価を統合した評価手法の開発に関する総合的研究を実施する.
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Outline of Annual Research Achievements |
高水準の数学的リテラシーの概念下での大学数学教育(以下、AML教育とよぶ)について、教員育成手法の開発、オンライン教材開発、認知的領域と非認知的領域を含めた評価方法の開発の3つを目的とした研究であるが、2022年度は、2023年度以降の準備として、それぞれの開発に向けた要件の洗い出しをすることが目標であった。教員育成については、AML教育の教員育成として何が必要かの検討材料として若手教員2名への聞き取り調査を行い、AML教育の授業の見学や補助などを通して実際の授業に触れることが重要であるとともに、AML教育の問題作成にとくに困難を感じていることがわかった。そこで、教員育成の一環として、問題作成のワークショップを2023年度に試験的に開催することを決め、ワークショップのプログラムを具体的に作成した。オンライン教材開発については2023年度までの2年間を要件の洗い出しなどに当てているため、今年度は各大学での現状についての情報交換を行い、詳細については次年度に行う予定である。評価については、開発済みの記述式アンケートを用いた非認知的能力の評価システムを用いた調査の分析結果から、各教員が一定の基準をもって評価していることがわかったが、一方で、教員ごとに評価の基準が異なることも明らかになった。これについて、2023年度に同じサンプルデータを用いて複数の大学の教員が評価を行って結果を比較検討するワークショップを開催することにした。認知的領域と非認知的領域を含めた統合評価については、その試行版をいくつかの大学の授業をサンプルに2023年度に作成する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、次年度に行う研究の準備という位置づけであったが、研究打ち合わせの会合も滞ることなく定期的に開催することができ、次年度の研究の具体的計画を立てることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
3つの大きなテーマがあるので、1回の研究打ち合わせ会合の中で3つを扱おうとすると、どれかが後回しになってしまう恐れがある。このため、それぞれ個別にテーマを絞って1会合につき1テーマとするなどの対策をとる。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)