Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
人生早期に体験する有害ストレスにより、成人に至るまで心身の健康や生活に長期的リスクを残すことが示されてきた。生涯発達という長期的な視点で、こうした健康リスクを低減する知見を積み上げる必要がある。保護的・代償的に働くポジティブ体験の枠組みが提案されているが、成人期に至る長期的な実証は未だにされていない。そこで申請者が参加する国内外の大規模コホートを複数用いて、ポジティブ体験の長期的な心身の健康への効果検証をする国際共同研究を行う。さらにどの種類の人生早期の逆境体験がどの種類のポジティブ体験によって長期的な悪影響を緩和できるのか詳細を明らかにし、将来の教育・臨床の社会実装に資する研究成果を目指す。