Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
雪の結晶成長が大気中の塵をきっかけとして始まるように、非一様性が起爆剤となって「ドミノ倒し」のように巨大変化が生じることがある。本研究では、強相関電子系と呼ばれる有機分子結晶では非一様な電子構造ができることに注目し、強い光やテラヘルツ波などで刺激して、その際の物性変化(電気伝導性、強誘電性、磁性)を追跡する。先端光技術を駆使し、サブピコ秒(一兆分の一秒未満)の超高速ダイナミクスを明らかにすることで、光で物質を操る設計指針が得られると期待される。