Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
物性物理学において過去になされた議論はあまりないが、電子物性系において、適切な条件を満たせば、電子定常流由来の物性制御ができる可能性があるはずである。この点を追求すべく、(a)線形応答領域、(b)非線形応答領域、(c)完全非平衡領域という3つの異なる領域において、パルス電流同期NMR測定という独自の実験技術を用いることで、電流印加による物性制御の実験実証を目指す。これにより、電子定常流下の物性物理という新たな学問分野を開拓することを行う。