Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
断層破壊の進展は、断層面の不均質に起因する2次元的破壊伝播の重要性が指摘されているが、自然地震の場合、原位置測定の困難さにより2次元破壊伝播の詳細は十分に調べられていない。本研究の目的は、岩石試料を用いた摩擦実験において応力やすべり、温度を原位置測定し、断層破壊伝播におけるエネルギー収支を通して2次元断層面内の破壊伝播速度の性質を解明することである。防災科学技術研究所所有の4m大型岩石摩擦試験機を用い、断層内部に測定器を多数埋設設置した摩擦実験を行い、すべり伝播の原位置測定を行う、世界でも類を見ないユニークな実験であり、断層の破壊伝播機構に実験的な知見を与えその解明に資するものである。