Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究では、大量絶滅時の気候変動を決めるメカニズムと陸海環境応答の解明を目的として、堆積有機分子、水銀分析、1次生産性に係るリンや鉄などの微量元素分析を行う。堆積有機分子の中でもコロネンは、通常の森林火災よりも高温で生成する芳香族炭化水素で、有機物から大規模火山噴火と小惑星衝突により多く生成される。オルドビス紀末大量絶滅についてコロネンの分布を確かめ、大量絶滅の大元の原因を確定する。さらに、寒冷化と同時の大量絶滅と温暖化と同時の大量絶滅を記録した地層中のコロネン含有比からマグマによる加熱温度を推定して気候制御ガス発生比率を推定し、それから気候変動を推定して表面海水温変化値との整合性を検証する。