Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
バイオ薬剤のモダリティの一つとして,リポソーム薬剤が注目されている.リポソームやその内包物である薬効成分は,液体状態では流通・保存に耐える長期安定性の確保が難しく,安定した固形薬剤を効率よく製造する方法も限られている.本研究では,乾燥保護物質を添加した液膜状のリポソーム薬剤分散液を急速乾燥によりガラス化させ,常温で製剤・流通・長時間保存できる簡便な手法の開発を目指す.さらに,保護物質の過飽和水溶液中の物性値を測定して,乾燥による試料内の残存水分分布や溶質結晶の核生成頻度を予測できる乾燥プロセスの設計手法を開発する.