Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
室温で化学反応性の高い大気圧プラズマは、医療や農業、材料改質など、従来不可能だった幅広い分野への展開が期待されている。しかし大気圧プラズマ反応を支配する化学活性種(ラジカル)は寿命が短く、無効消費が多いという課題がある。そこで本研究では、長寿命励起分子の光解離を利用した、処理対象表面でのラジカル生成を提案する。光路に応じた自在な形状で強反応場を形成することで、ラジカル無効消費を抑え化学処理効率を向上するとともに、処理形状の自由度を飛躍的に向上できる。本研究では、ラジカル計測と化学処理能の評価を行い、長寿命励起分子の光解離による遠隔プラズマ処理の学理を構築する。