Project/Area Number |
22H01515
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 21040:Control and system engineering-related
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
坂本 登 南山大学, 理工学部, 教授 (00283416)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 仁志 滋賀県立大学, 工学部, 教授 (20268296)
小口 俊樹 東京都立大学, システムデザイン研究科, 教授 (50295474)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥16,510,000 (Direct Cost: ¥12,700,000、Indirect Cost: ¥3,810,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | 非線形制御 / 最適制御 / 四超制御 / スパース最適制御 / 数値計算法 / 非線形システム / 最適制御理論 / 最適制御の存在条件 |
Outline of Research at the Start |
気象,気候変動,社会システム,生物システムなどの動的なシステムは,長時間にわたる微小な外乱などの影響が積み重なることで,あるとき突然の大変動を生み出し,疾病や災害として個人や社会に多大な負の影響を及ぼすことがある.本研究では,この逆を考え,長時間,微小な制御入力によってこのような負の影響を取り除く問題を考える. すなわち,超長時間にわたる超微小,超スパース,超低サンプルな制御(四超制御とよぶ)によって,システムの動的な平衡状態(例えば周期運動)を安定化する,または,ある(動的)平衡状態を異なる(動的)平衡状態へ遷移させる,「動的システムに対する四超制御問題」を考察する.
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Outline of Annual Research Achievements |
四超制御という制御の実現にとって最適制御は要となる理論である.その理由は評価関数を導入することで入力の二乗ノルムの大きさを直接議論することが可能であるからである.しかし,非線形システムに対する最適制御の存在条件として知られているのはハミルトン・ヤコビ方程式の可解性のみであった.この方程式は非線形偏微分方程式であり,その近似解法はいくつか知られているが,近似を使う限り最適制御の存在を保証することは本質的に不可能である.すなわちこれまで実用的な存在定理は存在しなかった.これに対して本年度の成果として,指数的安定化フィードバックの存在性,システムの非線形性の無限遠での発散度合,評価関数の無限遠でのペナルティ度合,の3条件が適切に満たされれば最適制御の存在が保証されることを証明した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最適制御の存在条件を実用的な形で求めることができたことは大きな成果であるから.
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Strategy for Future Research Activity |
最適制御の存在条件を改良してスパース最適制御の存在などへ拡張することを検討する.また,ロボットなどメカトロニクス制御への応用としては,周期軌道の最適安定化問題も未解決であり,これに対する何らかの解を与えたい.
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Report
(1 results)
Research Products
(11 results)