Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は、材料再生のためのCO2排出をともなわない部材リユースに着目し、損傷の少ない部材の採取を第一に考え,損傷が生じた場合においても部材の性能を評価することでリユースを可能とすることを目指したものである。古い建物から採取した部材は軽微な損傷であっても,設計者や建築主がリユースを試みようした場合,部材の性能評価が難しくリユースの遂行が困難な状況にあった。そこで、損傷のある部材の終局耐力及び変形性能の解明とそれを踏まえた部材の低減率に関する基礎データを構築する。部材の損傷の関係する伸び(残留ひずみを含む)・強度・硬度などの機械的性質の統計的な処理のもとに低減率を設定する。