Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
超低軌道衛星の定常運用を行うためには衛星の低抵抗化が重要な設計ポイントとなる。超低軌道環境での大気分子流れは分子流~中間流領域であることから、超低軌道衛星の低抵抗化には航空機とは全く異なる超熱速度希薄流体力学の適用が必要となる。本研究では、レーザーデトネーション現象を用いた地球高層大気地上実験技術により超低高度衛星実用化の鍵となる衛星表面における分子散乱ダイナミクスの実験的研究とロケット実験、さらにはDSMCによるシミュレーションを通して、低抵抗衛星設計を行うための基盤技術である材料選択・数値計算・設計技術の獲得を目指すとともに、表面物理学や数値計算分野への理学的貢献を行う。