Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究では、「1粒子表面分子解析技術」を用いて各種がん細胞から分泌された様々な細胞外小胞(EV)の表面分子組成を網羅的に計測し、「EV表面分子情報に基づいたがん検査方法」の技術開発と原理構築を行う。具体的には、プラズモン共鳴を示す直径200 nm程の貫通孔にEVを1粒子ずつ通過させ、その際にEV表面の表面増強ラマンスペクトルを計測する。得られた1EVラマンスペクトルには、脂質やタンパク質などの複数の分子情報が反映されているため複雑なデータになっているが、本技術によって得られる膨大な1EVラマンスペクトルに対して機械学習を行うことで、正確な分子同定(ピーク帰属)を行う。