Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
異なる半導体材料同士の界面(ヘテロ界面)を通過する熱の流れの理解と制御が重要になっている。本研究では、熱を運ぶ結晶格子の振動(フォノン)の視点に立ち、どの振動モードでどの波数ベクトル(単位長さあたりの振動の数と振動が伝わる方向)とエネルギーを持つフォノンが、ヘテロ界面においてどれだけの割合で透過、散乱されるか、を実計測で明らかにすることを目指す。そのため、1ナノメートル(10億分の1メートル)の位置分解能で波数分解できる電子分光イメージングによるフォノン計測技術を開発し、温度勾配のなかに置かれたヘテロ界面でのフォノン輸送解析に応用する。