Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
「流体の周期的温度変動」と「ソレー効果」を組み合わせることで, 2成分流体の分離を実現し,さらに,分離が効率的に行われる条件を実験的,理論的に解明することを本研究の目的とする.まず,ソレー効果が比較的得られやすいヘリウムとアルゴンの混合気体を用い実験を行う.流体の周期的温度変動として音波による気体の圧縮膨張効果に伴う温度変動を利用する.その際,音波の周波数,大きさ,装置形状を変え,それら物理量に対する分離効果の変化を明らかにする.次に実験結果と理論を用いた計算結果の比較を行い,必要であれば理論の修正・拡張を行う.さらに,理論を用いて様々な2成分流体を分離できる実験条件を明らかにする.