Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
放射線を高感度で検出し色調変化や蛍光発光強度の変化をもたらす高感度フォトクロミック分子ドシメーター材料の開発と、そのための学理開拓に取り組む。従来は放射線によるフォトクロミック分子の励起状態形成と異性化反応を利用しており、放射線作業従事者の安全管理対応するためには1000倍程度の高感度化が必要となっていた。本研究では、放射線によって高効率に増幅形成する電荷分離状態を利用し、単一酸化活性種から1000を超える分子の異性化色調変化を誘導する超増幅反応系を利用する。高効率連鎖異性化反応による着色反応、連鎖反応による蛍光増強、酸化物やフッ化物等の無機ナノ粒子とのハイブリッドなどに取り組む。