Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
日本の戸建住宅の多くは木造であるため、そこで用いられる木材が腐るのを防ぐことは重要である。日本の木造住宅の腐れ(腐朽)を引き起こす最も主要なものは褐色腐朽菌と呼ばれるきのこの仲間であるが、その木材が腐るメカニズム、すなわち木材が褐色腐朽菌によって分解されるメカニズムはまだよくわかっていないのが現状である。そこで本研究では、木材を構成する主要な成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンに焦点を当て、それぞれの成分が分解されるメカニズムを明らかにすることで、褐色腐朽菌による木材の腐れのメカニズムを解明することを目指す。