Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
ウシの妊娠では、胚が産生するInterferon(IFN)τへの子宮の応答が知られる。妊娠の場合、早期判定および胚情報取得が生産管理に有効である。現在の妊娠診断は侵襲性や判定時期において評価には十分とは言えない。申請者らはこれまでに子宮頸管での子宮内の胚由来IFNτによるISG高発現を見出し、17-18日目での85%以上の判定が可能な手法を確立した。頸管組織でのISGs高発現は胚由来因子の子宮外への移行によることが想定され、胚の情報収集が頸管で可能と推察される。本研究では頸管組織から採取した子宮内因子に含まれる胚情報の低侵襲取得、解析および胚-母体情報の複合指標による牛早期妊娠状態評価を行う。