Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
動物種を問わず、哺乳類の習慣性・反復性流産のほぼすべては胚の着床期に起こる。わが国におけるウシの受胎率の低下は深刻な問題であり、年々低下しているもののそれを食い止める抜本的な解決法は見出されていない。我々はこれまで、マウスを用いて、種普遍的な胚着床のメカニズムの解明を目指して研究を行ってきた。本研究ではマウスと「ウシの実験モデルとしてのシバヤギ」を用いて、両者に共通する胚着床の二つの命題、「胚の子宮内膜への接触から接着への進行(課題1)」、「胚の子宮内でのスペーシング(位置取り)(課題2)」についての解明に挑む。