Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
小胞体レドックス環境は酸化的に維持されており、分泌・膜タンパク質の酸化的フォールディングの場として有利な環境と信じられてきた。しかし、ジスルフィド結合を切断し、架橋をやり直すための還元力が必要となる。酸化的レドックス環境を維持しつつ、これら還元反応が成立するためには小胞体内腔で、これまで想定されてこなかった一過的・局所的な還元環境の場が形成される必要がある。応募者は、一過的・局所的な還元反応が形成しうる非常にユニークな環境場を2つ発見した。本研究課題では、これら小胞体に形成しうる還元環境がどのように形成されるのか、またその環境場の生物学的意義を明らかにする。