Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
ヘテロジニアスな環境からなる大脳新皮質の神経前駆細胞は、近年急速に細分化されてきた。このような細分化に伴い、想定されうる前駆細胞の分化パターンは複雑化してきた。脳構築原理を理解するうえで、細胞間相互作用から生まれる「非自律的」な神経細胞分化決定メカニズムの理解は、分化パターンを理解する上で重要である。この課題を解決するため本研究では、1つの幹細胞から生み出される細胞群(=クローン)に着目し、代表者独自の遺伝ツールを用いて、細胞間相互作用に関連した3つの研究計画を進めていく。これらの解析により、本研究において大脳皮質構築における産生細胞数制御を行う前駆細胞分化様式を明らかにすることが期待できる。