Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
生物が繁殖するのかは、その生物種の適応度を左右する重要な形質である。私たちは近年、トゲウオ科イトヨを用い、甲状腺刺激ホルモンTSHb2遺伝子の日長応答性の変化が、複数回独立に繁殖期の進化を引き起こしたことを見出した。そこで本研究では、このTSHb2の日長応答性の変化の原因変異を同定し、その機能や由来、過去の自然選択圧、上流経路、下流経路の分子制御ネットワークとその機能を解明し、それらを他魚種と比較することで、 TSHb2遺伝子が繁殖期の進化を何度も引き起こす至近的、究極的機構を理解する。