Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
我々は白血球細胞外トラップ(ETs)を標的とした構造活性相関研究を繰り返し、横紋筋融解症後急性腎障害(RIAKI)に顕著な予防および治療効果を認めるラクトフェリン由来中分子ペプチドを創製することに成功した。現段階では、腹腔内投与で顕著なAKI予防および治療効果を認めることが判明している。この新規中分子ペプチドが、劇症型の炎症性疾患と考えられるRIAKIに対して腹腔内投与で極めて強い活性を有することから、本ペプチドの腹腔内における抗炎症メカニズムについてさらなる検証を行い、腹腔内免疫に着目した炎症性疾患の新規メカニズムの解明とともに、ETs依存性の他疾患への応用の可能性についても探索する。