Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
糖尿病網膜症や加齢黄斑変性の末期にみられる線維化は、視機能を不可逆的に低下させる。我々はこれまで、マウス網膜血管のペリサイトを消失させ、糖尿病網膜症と同様の病態を再現することに成功しているが、このモデルでは①慢性炎症期に網膜線維化が進行すること、②筋線維芽細胞の周囲に多数のマクロファージが集積すること、③マクロファージを除去すると線維化が抑制されることを見出している。本研究では網膜線維化を促進するマクロファージ亜集団を特定し、これを標的とする抗網膜線維化療法の開発をめざす。本研究の成果は網膜に限らず、様々な臓器・組織における線維化疾患の病態理解と治療法開発に資すると期待される。