Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
免疫微小環境の理解が膵癌患者の予後改善に必要である。しかし、数種類の免疫染色による従来法では、膵癌の複雑な腫瘍-免疫ネットワークの解明に限界があった。膵腫瘍1500例以上の多施設コホートにバンク化された膵癌組織検体を使用して、細胞レベルの超多重染色空間解析を行う。免疫細胞の数・位置・機能を定量化し、膵癌進行に関わる腫瘍-免疫ネットワークの特徴から新規治療ターゲットを探索する。治療・疫学データとの統合解析で、治療抵抗性をもたらす免疫学的因子や免疫賦活疫学因子を探索する。大規模コホートからの妥当性の高いバイオマーカーによる、個別化した膵癌免疫療法戦略を確立する。