Elucidation of the molecular mechanism of the malignant transformation by epigenetic alteration
Project/Area Number |
22H02907
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
高橋 暁子 公益財団法人がん研究会, がん研究所 細胞老化研究部, 部長 (60380052)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
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Keywords | CAFs / がん / エピゲノム / SASP / 細胞老化 / がん微小環境 / 炎症性遺伝子群 |
Outline of Research at the Start |
生体に加わるストレスによってがん微小環境中の間質細胞に細胞老化が誘導されると、がん細胞の増殖・転移を促すSASP(Senescence-associated secretory phenotype)因子を分泌し、CAFs(Cancer associated fibroblasts)としてがんの悪性化と予後不良に関わることが明らかになっている。さらに一部のがん細胞においてもCAFsと共通した染色体構造の異常が観察され、炎症性遺伝子群の発現により悪性形質の獲得に寄与していることが示唆されている。そこで本研究では、染色体構造の異常とがんの悪性化メカニズムの関連を解明することを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、申請者が見出した炎症性遺伝子群(SASP遺伝子群)の発現誘導の引き金となる特徴的なエピゲノム修飾と染色体構造が、がんの悪性化へ与える影響を明らかにすることを目的として、細胞老化を誘導する前後の間質の細胞と、乳がん細胞を用いてエピゲノム解析を行った。DNA-FISH解析とATACシークエンス解析の結果から、老化間質細胞と一部の乳がん細胞では共通して特徴的な染色体構造変化の表現型を検出できた。そこで、乳がん患者検体を用いて全クロマチン領域の活性化・不活性化状態をsingle cell ATACシークエンス法によって解析することで、エピゲノム情報から炎症性遺伝子群の発現を予測できるかどうか検討をおこなった。さらに、同一患者検体を用いたDNA-FISH解析も行い、scATACシークエンスとの結果の比較検討を行った。また、乳がん細胞だけでなく患者のがん微小環境に存在する間質の細胞(CAFs、血管内皮細胞、免疫細胞)においても、エピゲノム解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、細胞老化を誘導する前後の細胞と乳がん患者由来検体を用いたエピゲノム解析を実行し論文を作成できたので、当初の計画通りに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究の成果から、一部の乳がん細胞と間質の老化細胞ではエピゲノムの異常が検出されることが明らかとなったので、本年度はグローバルなヒストン修飾の解析を行うことで、エピゲノム異常が炎症性遺伝子群の発現を誘導する詳細なメカニズムの解析を行うことを計画している。さらに、CDK4/6阻害剤などの抗がん剤や放射線に晒されたがん細胞においても老化細胞と同様のエピゲノム変化がおこることが想定されるため、乳がん細胞に抗腫瘍療法を行った際のエピゲノム変化に関しても解析を進め、再発や抗がん剤への耐性獲得の分子機構との関連を明らかにすることを目指す。
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Report
(1 results)
Research Products
(13 results)