Project/Area Number |
22H02935
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
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Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
Principal Investigator |
鎌田 春彦 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクトリーダー (00324509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 諭志 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクトリーダー (40246682)
中山 泰亮 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクト研究員 (90467598)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
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Keywords | 抗体 / バイオ医薬品 |
Outline of Research at the Start |
抗体を医薬品として利用する場合には、抗体が結合するターゲット分子の性質と、結合する抗体の結合部位など、その機能との両面が疾患の治療に重要な要因となります。本研究は、創薬のターゲット候補と、ターゲットに結合する場合の結合領域(エピトープといいます)を同定して、優れた薬理活性を持つバイオ医薬品を開発するための基盤となる技術を開発することを目的としています。これまでバイオ医薬品の候補にはならないと考えられていた創薬ターゲットや抗体分子が、医薬品として利用可能になるような、新しい仕組みを見つけ出し、今後も増えることが予想されるバイオ医薬品の開発を後押しするような知見を見出したいと考えています。
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Outline of Annual Research Achievements |
抗体を医薬品として利用する場合には、抗体が結合するターゲット分子の性質と、結合する抗体の結合部位など抗体機能との両面が疾患の治療に重要な要因となる。そこで、本研究では、創薬ターゲット候補と、ターゲットに結合する場合のエピトープを同定し、優れた薬理活性を持つバイオ医薬品を開発するための基盤技術を開発する。2022年度は、がん治療のモデルとして、これまでアドセトリスの標的となっているCD30を強制発現させたA431細胞株を作製した。このCD30強制発現細胞をSCIDマウスの皮下に移植したところ、1週間前後で腫瘍の生着が認められ、腫瘍の増大が見られた。本結果から、この細胞株で、CD30に対するターゲティング効果を評価できる可能性が考えられた。 また、創薬標的の候補となるタンパク質をマウスに免疫し、抗体の作製を試みた。CMV発現系のプラスミドに、これまでプロテオーム解析等で発現の向上が明らかになっている膜抗原ヒト遺伝子を導入し、マウスに対してDNA免疫を実施した。その結果、各抗原に対する抗体価の上昇が見られ、膜タンパク質に対する抗体が取得できることが明らかになった。現在、これらのマウスの脾細胞からハイブリドーマを作製し、モノクローナル抗体を取得しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度に実施予定の、腫瘍細胞モデルの作製に成功しており、SCIDマウスへの生着が認められた。また、抗体の作製においても、抗体価の上昇が認められており、マウス生体内での免疫が上手くできていることが実証された。ハイブリドーマの作製も順調に進んでおり、抗体の取得は可能であるものと推測されるため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度も計画通りに研究を実施する予定である。
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