Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
多系統萎縮症は中高年で主に発症する神経変性疾患であり、多くは孤発性である。現在、根本的な治療方法はまだ無く、発症機序については未解明である。極めて稀な家族歴のある多系統萎縮症の症例の解析から得られるものは非常に多いため、その方方の血液などを対象にして研究を行なう。発症機序に係る遺伝子を明らかにすることで治療方法の発見につなげるため、遺伝子レベルでの病態解明を行なう。患者様の血液検体などから遺伝子全体やゲノム全体、あるいは遺伝子の働きの全体(トランスクリプトーム)を網羅的に調べることで、発症に係る遺伝子を同定したり、あるいはその制御機構を明らかにする。