Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
放射線治療のアブスコパル効果は、概念提唱以降、研究は停滞していたが、がん免疫研究の進展で再注目されてきた。その結果、放射線照射によるがん細胞傷害が、がん抗原の露出量を増やし、免役応答を介してアブスコパル効果の発現が促進されることが示唆されている。これまでの研究では、アブスコパル効果を発現する腫瘍を、分子から組織全体に渡り統合的に計測し解析する技術に欠けていた。本研究では、高分解能X線CT計測と高感度蛍光計測を行い、アブスコパル効果発現の鍵となる「薬物動態・細胞傷害性T細胞の挙動・がん細胞傷害効果」の詳細を解明し、その応用としてこの効果の発現を促進・最適化させる治療法開発へ展開する。