Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
膵癌は難治癌の代表として知られるが、ゲノム診断と分子標的薬の開発に伴い手術不能膵癌に対する化学療法の選択肢も徐々に増えつつある。とはいえ分子標的薬の適応となる遺伝子変異は膵癌の一部に認められるに過ぎないことも事実である。よって新たなメカニズム・概念の導入による新規膵癌分子標的の発掘が依然として期待される。我々は本研究において、膵癌特有のクロマチン構造・エピゲノムプロファイルに基づく新たな分子標的という治療概念・可能性を提唱し、その具体的な分子機序について検討する。