Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
細胞種特異的な遺伝子の転写を制御するDNA調節領域としてスーパーエンハンサーが注目されており、そこでは転写調節因子群が局所的に高密度で凝集・相分離することで、転写が効率的に活性化される(相分離型転写ファクトリーモデル)。本研究では、我々が同定した心不全感受性スーパーエンハンサーCR9に対して相分離型転写ファクトリーの概念を導入し、心臓特異的なナトリウム利尿ペプチド転写反応の分子機序解明を目指す。さらにこの成果を、スーパーエンハンサーを利用した心臓遺伝子治療への応用や、これまで解明されなかったエンハンサー領域を含む非コード領域の遺伝子変異による心疾患の病態解明の足掛かりとする。