Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
造血幹細胞移植は血液悪性疾患の治療法として確立されている。しかし、移植後の重篤な合併症であるcGVHDは、国内だけでも毎年約3,000人が発症しており、応募者らは移植された骨髄に含まれる新鮮MSCが関与していると考えている。一方で、培養MSCの細胞療法によって多くの患者が救われており、免疫制御や臓器線維化を制御することが示されている。応募者はMSCも細胞極性化の特徴を有していると考えており、とくに新鮮MSCと培養MSCでは体内動態や機能が異なると考えている。本研究ではMSCの多岐にわたる作用を系統的に整理し、諸疾患の病態解明と医療への応用に繋げる予定である。