Verification of effective skin care for radiation skin damage
Project/Area Number |
22H03385
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柿原 奈保子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50588762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 茉美 新潟大学, 日本酒学センター, 特任助教 (40893235)
佐藤 英世 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60235380)
笹本 龍太 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60345501)
中野 智成 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80885517)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥16,120,000 (Direct Cost: ¥12,400,000、Indirect Cost: ¥3,720,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2022: ¥10,920,000 (Direct Cost: ¥8,400,000、Indirect Cost: ¥2,520,000)
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Keywords | 放射線皮膚障害 / スキンケア / 細胞修復 / 抗酸化 / フラボノイド / 酸化ストレス / セリシン / 保湿 / フラボノイドセリシン |
Outline of Research at the Start |
放射線障害に特有のケアの開発は世界的にも少ない.放射線照射による被ばくによる症状は患者にとって深刻な問題であるが,がんなどの病巣部の治療を優先することにより患者は我慢をしていることが多い.本研究では,放射線照射によるフリーラジカルの発生で生じる皮膚細胞障害の特徴である酸化ストレス・DNA損傷により長期間にわたり皮脂膜の損傷・菲薄化する皮膚ダメージに対応する最適な看護ケアを開発し確立するのが目的である.本研究では,細胞実験から安全性や効果の確認実験を進めていき,臨床での患者での実用化をする.患者が放射線皮膚障害を軽減でき,本来の病巣部の治療に専念できるようなケアの開発を目指している.
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Outline of Annual Research Achievements |
がん治療方法の一つである放射線治療では、放射線治療自体は短時間での照射で痛みなど苦痛を伴うことはない。しかし、一定線量を越えるような放射線治療を要する場合に、その副作用である放射線皮膚障害に苦しむ患者が多い。その苦痛により本来目的である放射線治療を断念することもある。そのような弊害を減少させて放射線治療を継続できるような新しいケアを開発することを目的としている。これまで現状としては、放射線皮膚炎でも症状としては乾燥した状態の皮膚になる事から、通常の乾燥皮膚として医療用保湿剤やステロイド剤を処方して塗布していることが多い。それでも一定線量を越えるとびらんを引き起こし強い痛みが生じる状況にある。 我々の研究では、乾燥に着目するのではなく、放射線照射によって生じる皮膚障害の特有のメカニズムに着目している。それは、照射による酸化ストレスから生じるDNA損傷である。この酸化ストレスを抑制あるいは修復するようなケアを考案したいと考えている。 本年度は、まず効果のあるような成分の特定をするためにヒトケラチノサイト細胞を用いて、照射前後で照射による酸化ストレスを最小限に抑えることができる可能性のある物質を実験検証した。そのなかでフラボノイドによって抑制することが再現実験を繰り返し確認された。次に多くのフラボノイドの中でもどのフラボノイド成分が効果的かを検証した。その結果、フラボノイドであればすべてが効果的なのではなく、緑繭のセリシンに含まれるフラボノイドに有意に効果があることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度は、細胞実験での検証のみの予定であった。様々なフラボノイドとの比較検証などを重ねた結果、フラボノイドセリシンの有効性が再現実験にて確認できた。そのため臨床での研究にも進めることができた。しかし、現在既に臨床研究でのデータ収集に取り掛かっている状況にある。研究代表者のみで臨床データを収集することからこれは時間が相当かかることが予想されている。現在、細胞実験結果について、海外論文投稿最終準備をしている段階にある。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床研究データ収集は研究代表者のみで実施することから研究の推進のために、バイアウトにて演習・実習時間を減らし、臨床研究データを集めていく時間を増やす予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(14 results)